感応しない症候群 〜 Empty Virus 〜
長年、戦後世代の精神疾患の研究を重ねてきておりますが、その中で最終的に到達したのが、戦後間もない頃に生まれた方々には人間として本来持っておくべき【愛や思いやり、優しさ】、そして【民族として意識】などの世界では当たり前と思われる形而上的な概念を認識する脳の部位が成長することが阻害された要因があるという現実でした。
言わば、感応・反応・反射する精神的部位が何らかの精神的疾患によって反応しなくなっているということでした。
そこを何度、私が論じてもわかるはずがありません。
例えば、美しい花を指差して”感動しろよ”と強制したところでその強要は実現するはずもありません。
40代50代60代の地位・名誉欲に捉われた(特に)男性は、上記のような理由から自らが感応しないことを正当化し、人間としてあるべき弱いものを守るという衝動が自らの内にないことを隠し、あたかも善を振舞うことがとても得意です。
このような人々は、内側に哲学を持っていないですから、自らの偽りを増大させ権力やメディアに取り入ることが非常に得意です。メディアに取り入るということは、メディアを利用したビジネス等を展開して売名を行ったということでもあり、結果的に恒常的にメディア支配を受けて逆に国民を洗脳していく体制側につかざるを得なくなるのです。
この構造を正しく理解することが何よりも大切です。
我が国の問題は、誰かや何かではなく国の末端にまではびこるシステムや思考回路なのです。
東京電力がどこまでもいつまでも自らの正当性を述べているように、権力側体制側についている人々はどこまでも言い訳をし続けます。
それができるのは、【普段日頃からそういうことをしていた】ということに私たちは目を向けなければなりません。
つまり、彼ら彼女らが普段日頃からしゃべっているもしくは書き連ねている何かは、人間として道義的に倫理的に正しいことなどではなく、自分を守るための論法でしかないということです。
この意味と本質性を理解できる方は、ヒーラーとしての素質があります。
もうひとつ簡単に、本物と偽者を見分ける方法は、何を守ろうとしているのかを知ることです。
自分の地位と名誉を守ろうとしているのであれば、間違いなく偽りです。
聖徳太子は愛を守ろうとし、特別攻撃隊は国と子供たちを守ろうとしました。我が国の歴史とはそのような祈りと愛の歴史です。
それが戦後、全く違った民族のように自分だけを守ろうとする人たちが増殖しました。
それを私は【エンプティ・バイラス】と呼んでいます。
感応・反応・反射しないがゆえに自分の国の歴史や自然にあまり興味がわかないようです。
原発で自然が破壊されても、<しょうがない・お金のためだ・電気は必要だ>という正当化で自分の懐に補助金を入れる人が非常に多いです。ただ、中には子や孫の代が困るからと戦っている人たちもいます。こういう人たちは本当の日本人です。しかしその本当の日本人の割合が少ないためわが国はこのような有様になっています。
この問題は既に三島由紀夫も指摘しており、白州次郎なども問題点を明らかにしています。
当事者の方たちは、自分の中の何かが感応しないので、感応する人たちを分析し、怖れ、排除しようとしますが、結局は若い世代は当然のごとく日本人らしい感応さを取り戻しておりますので、自分たちの異常さを粛々と思い知ることと思います。
感応するか・しないかということはいくら議論しても無駄であり、エネルギー回路があるかないかの問題なので、それはどうすることもできません。
感応さを持たない40代50代60代のスピに憧れる男たちが、スピを批判したところでそれは単なる断末魔に過ぎません。
それ自体が既に戦後世代の特徴であり、若いものたちのために自分を犠牲にできていないのです。我々の先祖は常に若いものたちのために自らが犠牲になり、力をつけさせ、地域の活性化のために尽力しました。それが”祭り”の本質でもあります。
そのような”祭り”を行わずに40歳にも50歳にもなって、必死になって自分の地位と名誉を誇り、守り、宣伝しようとしている。
ただ、ただ、恥ずかしい日本人だと思います。
何回でも言います。
ただ、ただ、恥ずかしい日本人です。
命を懸けて子供たちのために戦った戦前の日本人の爪の垢でも拾ってきたらどうなのでしょうか?
神社に行くと、日露戦争碑など、、たくさんの戦争碑があります。そういう先祖のことを何も語らずに自分の地位を確保するために参拝方法やうるさい小言を日夜語り続けている神社作法発信装置には辟易します。本質と作法が逆転しているのです。
それはまるでお茶の味を知らず、作法ばかりにうるさいマニュアルおばさんと同じです。
日本男児であれば、地位・名誉を獲得したら潔く、子供たちに大道を譲る。
そして、国の発展を蔭から願い・祈る。
それだけで良いのではないでしょうか。
いずれにしてもけつの穴の小さい男たちが、たむろってうだうだとしているのがレベルの低い精神世界の現状です。そんな集団が国を変革できたり、世界が納得する情報を発信したりできるわけがないでしょう。
やっていることが小さいですし、言っていることがモテナイ男のつぶやきのようです。
何度も言いますが、スピはモテナイ男たちの敗者復活戦の場でもないですし、資本主義社会でオカルト視されていた霊能者、サラリーマンで成功できなかった人たちが免罪符を手に入れて好き勝手なことを言ったり、やったりする場所ではないのです。
もう少しレベルとスピードを上げて、戦前のご先祖さま方々のように崇高な目的をもって世界の問題と向き合い、愛によってそれぞれを支えあえる普通の民族に戻りましょう。
捨てよう 言い訳のエンプティ・バイラス
取り戻そう 本当のヤマト・カイラス