信頼という問題
人間の心の中には愛されたいという欲求があり、それが満たされないと不安や不信を生み出してしまいます。
それを積極的に解消するために信頼するという行為があります。
信頼するという行為の中には、不安だけれども信頼したいというパターンと無意識的に信頼しているというパターンがあります。
前者は願望に近く後者はむしろ過去の追体験というか反復でしょう。
文頭からの流れを見ていきますと愛されたいという欲求に対する不安感は不安だけれども信頼したいというパターンに行き着き、それが裏切られると信頼できないというトラウマが刻まれます。
従って愛されたいと欲す対象者が裏切り行為を繰り返せばその心は裏切られた体験とその苦しみを切り離そうとします。これは肉体的な痛みというよりもメモリ領域のオーバーフローなのかもしれません。
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