日本人の中に眠る原始キリスト教

kohya_hibiki2009-12-29




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基本的に私は、ナショナリストで日本大好き人間なんですが、縄文と、もうひとつどうしても隠しきれない原始キリスト教のルーツがあります。

神道を突き詰めていくと原始キリスト教にぶつかり、それが天皇制と密接に関わっていることは疑いようのない事実です。

秦氏はもちろんのこと、九頭龍のクズ、葛のクズ、来栖のクルスは、『十字』の意味であり、クロスの日本語読みです。

ただ、ひとつ注意しなければいけないのは、秦氏(ここでは前期秦氏)やクズは、帝政ローマが始まる前の原始キリスト教であり、現在の西洋世界を覆うキリスト教とは中身がかなり違います。

日本では卑弥呼が没する頃から、帝政ローマを開始したwikipedia:ディオクレティアヌスの時代には、未だキリスト教はローマにおいて国教化されておらず、非常に柔軟な信仰体系を持っていたと考えられます。このディオクレティアヌスの治世下でもキリスト教の弾圧が行われ、宮殿が放火されますが、日本でも同じようなことが起きています。

斉明天皇が過度の土木工事を実行したため民衆は怒り、宮殿を放火しました。

クルスは岩石という意味もあります。戦国期のサンフェリペ号事件でもクルス岩という岩石が出てきます。

クルスはクロスであり、日本古来の大王制に古代ローマの共和制と原始キリスト教などが混合し、邪馬台国は誕生しました。日本古来の桃信仰と原始キリスト教のマリア信仰(元は同じ)が習合した女性天皇制は斉明期まで継承されたということです。

この文化を封印するために帝政ローマキリスト教(1神教)が仏教の中に忍び込んで仏教鎮護国家を形成していったというのが日本の宗教史になるかと思います。東大寺国分寺建立の思想の中には帝政ローマの思想が多分に含まれています。共和制ローマの原始キリスト教を”岩に住み着くクズ”と呼んで差別した仏教鎮護国家国家主義者の頭の中身は帝政ローマの1神教キリスト教の異端排斥の宗教原理が働いており、古代日本でも帝政ローマ内で起こった宗教弾圧が行われたということなのではないかと思います。


西洋文明を取り入れて大日本帝国を作った近代と、帝政ローマの文明を取り入れて仏教鎮護国家を作った上古は、その精神構造において酷似しています。


この問題は非常にデリケートな問題で、キリスト教が日本を作ったかのように認識するのも全くの間違いで、繰り返し言いますが、日本に根付いた原始キリスト教は、共和制ローマ期の古代キリスト教であり、帝政ローマ期のキリスト教が異端として追放したものです。

その追放されたキリスト教が日本のヤオヨロズ思想と結合し、近代的な天皇制を生み出していったのです。この習合のありかたこそ、アイルランドの太陽信仰+キリスト教であり、日本の古代は、ほぼケルティック・クロスで表現されるわけです。

私たち日本人の記憶の奥に眠るキリスト教は、カトリックでもプロテスタントでもなく、西洋が失った多神教の原始キリスト教なのです。それが認識できれば、今、何をやらなければならないのかが自ずと見えてくるのではないかと思います。